新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、
長時間静止しているのが困難とされるアルツハイマー型認知症の重症患者に対し、
頭部を固定しない状態でも撮影が可能な新型の画像診断装置を開発したと発表。
今回の装置開発により発症のメカニズム解明や治療薬の開発に役立つと期待される。
新型の装置は患者の頭を覆い脳内のタンパク質に付着する薬剤を患者に注射し、
その薬剤が放射される様子をセンサーで捉えて患者の脳内を撮影する仕組みだ。
装置は患者にかぶせる帽子状の機器から頭の動きを感知し、撮影画像のブレを補正する
機能も付いている。
現行の装置では認知症の患者の頭部を固定して1時間以上静止してもらう必要があったが、
重症患者の場合は身体を動かさずにいることが難しかった。
新しい装置の臨床研究では患者の脳を90分間撮影したところ、
脳内の各部位に薬剤が広がる様子を確認できた。
脳のメカニズムはまだ分かっていないだけに、今回の新たな対策は画期的だと思う。
PR