独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、
血液検査だけで乳がんになりやすい体質かどうかを調べる技術を実用化することが22日、分かったそう。
平成27年にも診断を受けられるようにする方針で、
発病の防止や早期治療に役立てるとのこと。
NEDOによると、こうしたがん発症の予測診断は世界初という。
国内で年間6万人弱が発症する乳がんは、早期発見で命が助かる見込みが極めて高い病気。
腫瘍の大きさが2センチ以下程度の発症初期の「第1期ステージ」で治療を進めれば、5年生存率は90%以上となります。
ただ、胸の触診などが求められる検査は敬遠されがちで、発見と治療が遅れるケースも目立つとか。
NEDOが実用化する予測検診は、山口大学大学院医学系研究科の末広寛准教授と東洋紡に委託して共同研究を進めてきたそうです。
検査では少量の血液を採取して、がん遺伝子とDNAの近付き具合を診断して、発症リスクの有無を調べるそう。
乳がんが発症するかどうかが最大80%の確率で分かるとか。
これまでがんができているかを血液から調べる検査はあったが、予測診断はなかったため、
乳がんの血液検診が実用化されれば、国内だけでなく海外からも診断を求める女性が増え、医療産業の裾野を広げることも期待されているとのことです。
世界初の技術が日本から発信されるのはうれしいことですね。
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